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2019.01.24

【レッスンエピソード】~心の中の葛藤VS跳び箱②(完結編)~

皆さん、こんにちは。

アクア・子ども体育教室「からだの森」の岡田です。

 

さて、今回は以前ご紹介した「【レッスンエピソード】~心の中の葛藤VS跳び箱①~」の完結編でございます!

(前回エピソードの詳細はこちらからご覧ください)

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■前回からの続き

失敗してしまってからの練習は、助走のスタート位置に立つものの、そこから動くことができず。

勇気を出してスタートしますが、助走は歩いてしまい、手をついて何とか跳び箱に乗っかる

という状態で、「もうやりたくない」と後ろ向きな気持ちになっていました。

 

そこで、どんな手のつき方をして失敗したのか、どんなつき方が正しいのか、

失敗例と成功例のお手本を見せながら「手のつき方」について理解してもらうことから始めました。

しかし、頭で理解できても、恐怖心はそう簡単になくなるものではありません。

 

そのため、まずは跳び箱一段を助走なしから、手のつき方だけを意識して、何度も繰り返し

跳ぶことから練習を再開しました。

ここで自分の手のつき方はどうだったかを一回一回彼女に問いかけ、考える時間をつくります。

 

慣れてきたら二段、三段と段数を上げていき、手のつき方が身についてきたところで

「助走~手をついて~乗っかる」の一連の動きを何度も練習します。

ここまでくると補助があれば跳び越えることができるようになります。

 

後は、自分の力で跳び越えるだけなのですが、いざ自分だけで跳ぶとなると、

やはりスタートラインで止まってしまいます。

 

しかし、失敗した頃は跳ぶ気力さえもなくなっていた彼女が、練習後は前向きに跳ぼうとしているのが

見ていて伝わってきました。

ここで指導者が急かしてしまうと、そんな気持ちを奪ってしまうことになりかねません。

彼女がスタートできるまで待ち、どうしても難しい時は一つ前の練習に戻しながら練習を重ねました。

 

そして先日、ついに一人で三段を跳ぶことに成功しました!

一度一人で跳ぶことに成功すると、恐怖心も少しずつなくなり、自分から積極的に跳ぶようになりました。

 

今回のことは、跳べた・跳べなかったの結果ではなく、失敗してから克服するまでの過程が彼女にとって

大事な経験になったのではないかと感じています。

 

ここからまた一つ一つ段数を上げていけるように彼女と一緒に頑張りたいと思います!!